東京駅発ブルトレ全廃
久しぶりに鉄道ネタです。
とうとう、この日がやってきました。昨日(12月19日)、JR各社のダイヤ改正が来年(2009)3月14日と発表がありましただ、そのダイヤ改正により東京駅発のブルートレインが全廃となります。”JR東日本”
- 寝台特急「はやぶさ」・・・東京-熊本間
- 寝台特急「富士」・・・東京-大分間
上記2列車は、東京-門司間は連結されて1つの列車として走っていますので、実質的には東京駅発のブルートレインは1列車ということになります。
昨年度の平均利用率は4割。また、客車も車歴が30年以上と老朽化が激しくなってきたのが廃止の理由ですが、実はもうひとつ廃止の理由があります。
電車、機関車、気動車(ディーゼル車)を運転するのには、それぞれ専用免許が必要です。電気機関車を運転する専用免許で、ディーゼル機関車を運転することは出来ません。さらに、電車を運転できる免許を持っていても、同じ電車方式の新幹線は運転できません。新幹線専用の運転免許があります。
上記のブルートレインはJR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の各線路を走ります。各社の区間ではそれぞれの会社の運転士が運転するので、専用の免許を持った人材を確保しておかなければなりません。しかし、JR東海は機関車の運転士の育成をしていないようなので、いずれは機関車を運転できる人がJR東海の社内にはいなくなるでしょう。そうすると、JR東海内では客車を牽引する機関車が線路上を走れなくなるでしょう(貨物はJR貨物担当)。
利用率の低迷、客車の老朽化と合わせて、運転士の人材も絡んだ廃止です。
これで、東京駅発の客車による寝台特急はなくなります。残りのブルートレイン(青く塗られて寝台客車のことで、自由席の車両が連結されていないこと)という範疇には、上野発の
- 「北斗星」・・・上野-札幌間
- 「あけぼの」・・・上野-青森間
- 「北陸」・・・上野-金沢間
- 「日本海」・・・大阪-青森間
- 「トワイライトエクスプレス」・・・大阪-札幌間(外装色は緑ですが、使用している客車は上の4列車と同じ形式ですので、加えました)。
以上の5列車です。その他にも客車列車で寝台車両を連結しているのは、
- 「カシオペア」・・・上野-札幌間(車両はステンレス製で、この列車のために専用に新製した車両を使用しています)。
- 「はまなす」・・・青森-札幌間(急行列車で、自由席の車両が連結されています)。
上記の列車も安泰ではありません。1~5は、「はやぶさ」・「富士」と同じ車両形式を使用していますので、老朽化は避けられません。さらに、東北新幹線が新青森駅への延伸開業や青函トンネルを越えて函館や札幌まで新幹線が延長されると、「北斗星」なども廃止の可能性はあります。
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コメント
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私は鉄道の話で泣けます。
投稿: ks | 2009年1月 5日 (月) 18時05分
ks様、泣けるのですか
年齢を重ねると、涙腺がだいぶ緩くなりますね。
時代の変化には抵抗できないでしょう。そして、新しい価値が見出せばいいのかな? 人生においても・・・
投稿: きくしん | 2009年1月 5日 (月) 21時54分