質問(線路)への回答2
2005年10月31日に、”ウォーキングおやじ様”から【線路の伸縮】について質問を頂きました。前回に続いて、回答が遅くなりまして申し訳ございません。
レールは、真夏の炎天下だと70度ぐらいになるそうです。約1000メートルのロングレールだと、気温が20度の時と比べると約5cm伸びるそうです。そうすると、線路の継目(つなぎめ)を約10cm空けておけばいいと思いますが、冬のように温度が低くなると逆にレールは縮みます。夏を基準にして10cm空けておくと、冬には継目が拡がり振動や騒音が激しくなってしまいます。また、レールをより長くすれば伸び幅がより大きくなると考えられていて、ロングレールは適さないとされていました。
しかし、レールをしっかりと枕木に固定し、さらにその枕木をしっかりと固定すると、より長いロングレールにしても伸縮の累積はあまりないそうです。この実験結果により、振動や騒音の軽減、また乗り心地の向上になるということで、ロングレールが採用されるようになりました。
そして、ロングレールの端は今までのように、レール同士を合わせるような継目ではなく下の写真のように、『伸縮継目』(しんしゅくつなぎめ)という仕組みが開発されました(東急東横線武蔵小杉駅下りホームから)。
左右の線路同士が、伸縮する時はスライドするような仕組みとなっています。在来線は、どこの鉄道会社もほぼ同じ構造です。
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きくしん殿大変ご無沙汰致しております。
いつも愛読させて頂いております、きくしん殿の
内容はとても勉強になります、此れからも
書き込み宜しくお願いします。
それからこのところ急に寒くなって来ました、
お正月を前にして風邪などを引かぬように
十分お気を付け下さい。
それでは又です。
投稿: マーク15 | 2005年12月12日 (月) 16時42分
マーク15様、本当にご無沙汰しております。
お褒め頂き、有難うございます。
お互いに体には気をつけて頑張っていきましょう。
投稿: きくしん | 2005年12月13日 (火) 08時54分